私たちの提案

第1章 阿部・福田「オール与党」市政の13年半は市民に何をもたらしたか

2、福祉切り捨て応援、大規模開発を推進する「オール与党」

 川崎市議会で自民・公明・民主など日本共産党以外の「オール与党」は、阿部前市長の福祉切り捨て・市民負担増を後押しし、それらの議案すべてに賛成。その一方で、不要不急の大規模開発を強力に推進する役割を果たしてきました。
 福田市長の誕生に際しては与党はわずか4人という状態でスタートしましたが、市長の“財政が厳しい”論を鵜呑みにして、乾いた布をまだ絞り切っていないとハッパをかけるなど、いっそうの『行革』を煽り、他方で市長の大規模開発への前のめり姿勢の応援を強めています。
 結局、わずか1年で事実上のオール与党体制といえる状態になりました。

自民党は、03年の市議選直前に「阿部市長を全力で支えていく」と正式に与党宣言し、福祉切り捨ての「行革プラン」を推進。
  福田市長にも「すべての市民サービスをゼロベースで見直す姿勢は評価する」「財政的な裏付けが必要な(小児医療費助成拡充などの)公約は撤回することもあり得るのか」と撤回を迫る一方で、「川崎縦貫道路2期計画にかける期待には多大なものがあり、方向性を改めて提示すべき」、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区の推進を要求するとともに、特区と密接な関係となる羽田連絡道路の着工に向けて市長の考えをただすなど、大規模開発を推進。

公明党は、最初から阿部前市長の与党として、「一般事業系ごみの有料化、敬老パスの見直しなど相当な勢いで行財政改革をすすめ、結果を出してきたことは評価する」と福祉切り捨てを応援。その一方で、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区では、「交通アクセスのいっそうの利便性が必要」と推進。また、「国際コンテナ戦略港湾である京浜3港の一翼を担う川崎港としてさらなる国際競争力が求められる」。国家戦略特区の指定について、「東京オリンピックを見据え」、「歓迎、評価する」と表明。羽田連絡道路についても「わが党市議団も太田国土交通大臣へ早期実現に向け、市長とともに陳情に行ってきた」と積極推進の立場。

民主党は「保育所、敬老パス、毎日のごみ収集など見直しが必要な部分もある」、「使用料・手数料の見直し、補助・助成金の見直しを強力に進めるべき」など福祉・市民サービス切り捨ての「行革プラン」を応援。その一方で、「川崎縦貫道路の整備を促進し、2期計画の具体化を急ぐ必要がある」「国際コンテナ戦略港湾に選ばれることは京浜港の国際競争力強化に向けて強い追い風になる」、「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区については、民主党本部に申し入れをおこない、内閣府とも協議をおこなってきた」と大規模開発を推進。

みんなの党は、福祉切り捨ての議案に賛成する一方で、「国際戦略特区については大いに期待を寄せる」「臨港道路東扇島水江町線整備事業で架ける橋は東京ゲートブリッジのような観光資源となりうるのか」など大規模開発は推進。(2014年7月から会派自体が消滅。現在は「新しい川崎」会派に)

維新の党は元みんなの党の正副団長
 今度の選挙で維新の党が公認した顔ぶれをみると、川崎区は元みんなの党の団長、幸区は元みんなの党の副団長だった人物です。2013年4月にみんなの党の団長になった議員が1ヵ月後に離党。その後、団長・副団長になった議員2人が7ヵ月後の12月に離党、無所属を経て、今度の選挙では維新の党から出ることになったものです。
 しかし、看板を変えても、実際に市議会で「オール与党」の一員としてやってきたことを誤魔化すことはできません。

「オール与党」と日本共産党一市議会での態度