トピックス • 政策・提案 • 資料室

2011年8月19日

高放射線量検出を受け川崎市に緊急申し入れ


DSC02521日本共産党川崎市議団は19日、前日の中原区上平間の平間公園内にある市営プール近辺の空中放射線量が0.9マイクロシーベルトであったことを受けて緊急に川崎市に申し入れを行いました。
市古てるみ議員と石田和子議員が申し入れ、環境局長が対応しました。
川崎市は18日、同市中原区上平間の平間公園内にある市営プール付近で採取した落ち葉から、1キロ・グラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムが検出され、19日からプールの利用を中止すると発表しています。また、落ち葉を撤去し市内の各公園で落ち葉の集積場所を測定する方針。川崎市は公園の放射線量を測定した市民の連絡を受け、15日から職員がプール周辺を測っていました。

* * * * * * * * * * *

川崎市が緊急に、子どもの健康、安全を守るための対策を求める申し入れ

2011年8月19日
日本共産党川崎市会議員団団長 竹間幸一

川崎市長 阿部孝夫様

私どもが独自で行った第一次放射線量測定に基づき、7月27日に「市民の不安を解消する対策を求める申し入れ」を行いました。また、この間第二次測定をおこなっているところです。
今回8月18日、平間公園の児童プールの管理事務所わきの枯葉が堆積している場所から高レベルの放射線量が測定されました。
この場所ですでに独自に放射線量を測定していた市民団体からの指摘があり、この日、私どもも市民グループからの呼びかけがあり、現地で立ち合いました。
当日川崎市が再度測定し、地表面から5㎝で毎時0.9マイクロシーベルト20㎝掘り下げたところで0.7マイクロシーベルトが測定されました。
市民グループの方から「今回、このような場所を発見し、公園でもありさらに児童プールの近くということで、子ども達が近づかないように学校メール配信など対応を取ってほしいとの要請も川崎市にしたが、対応してもらえなかった」という話もうかがいました。
川崎市は国の統一的基準がないところで、国際放射線防護委員会(ICRP)が示す線量として年間1ミリシーベルト、毎時0.19マイクロシーベルトを目安にしているとのことです。
しかし、いくつかの自治体が独自に暫定基準を決めて対応しています。例えば野田市では自然放射線および医療放射線を含めて、毎時0.19マイクロシーベルトを被ばく限度量とし、基準を超えた地点では詳細に調査し、毎時0.3マイクロシーベルトを超えた地点にはこどもを近づけないように対応を取っています。
今回、このような測定値がでたという事態のなかで、子どもの健康、安全を守っていくために、以下のことを改めて要望いたします。

○川崎市でも野田市のように、市独自の暫定基準を決めること。

○野田市にように自然放射線および医療放射線を含めて毎時0.19マイクロシーベルトを被ばくの限度とし、基準を超えた地点では詳細に調査し、毎時0.3マイクロシーベルトを超えた地点ではすみやかに除染、土壌の入れ替えなど線量を下げるための対策を講じること。

○今回、子どもたちが近づかないように学校メールを配信してほしい、との要望がだされたが、実現されなかった。今回のように基準を超えたことにより使用禁止としたような場合は、除染させるまでの間、その事実を学校配信メールで配信するなどの対応をすること。
放射線量のホットスポットについては、こんごも発見されることが予想されが、射線量の測定を含めて現在はそれぞれの担当部署が対応していますが、他の業務をやりながらでは十分な対応もできないことから、市民の安全、健康、特に子ども達を守るためにも特段の体制を確立すること。

以上