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2010年3月31日

予算組替え動議を提案~市古議員が提案説明


予算組替え動議を提案~市古議員が提案説明 2010年度川崎市一般会計予算等の議案の採決に先立ち、3月18日、日本共産党は予算案の組替えを求める動議を提案、市古てるみ議員が提案説明を行いました。

市古議員は、自公政権下での「構造改革」に加え、深刻な経済危機の長期化で、国民のくらしが底なしの悪化を続けている中、雇用・中小企業を守り、社会保障の拡充を図ることが求められているが、予算案は極めて実効性が薄いものとなっていると告発。市民生活をしっかりと支えるための予算組み換えを次のように提案しました。

第1に、公共工事の発注増、工場の固定費補助などで市内中小零細業者を直接下支えする支援を行う。

第2に、子どもを貧困から守るための緊急策として、小中学校の自然教室の食事代補助、生活保護世帯への入学祝金・修学旅行支度金や就学援助世帯へのメガネ支給・卒業記念品費などを復活する。

第3に、子育て・教育の費用を軽減し、子育てしやすい環境を整える。認可保育園の増設、私立幼稚 園保育料補助増額と入園料補助の創設、小児医療費助成の所得制限撤廃し中学生まで実現。少人数学級の拡充、中学校給食を実現。

第4に、高齢者に負担が集中している中、安心して医療と介護を受けられる手立てをとる。老人医療費助成事業と介護援助手当を復活し、介護保険料引下げ。特養ホームの増設、介護施設等への人材確保のための支援。低所得1・2の障害者の方の利用料を無料にする。

第5に、不要不急の大規模開発等を中止・延期し、後年度負担の軽減を図るものです。

この組替えに必要な財源は約110億円で一般会計のわずか1.8%です。市民の切実な願いに応えるものでしたが、他会派の反対で否決されました。