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2015年7月27日

脳外傷友の会ナナ 川崎地区の会との懇談会


0187月24日「脳外傷友の会ナナ」川崎地区の会と懇談しました。

「脳外傷友の会・ナナ」は、交通事故や病気での脳外傷の結果、さまざまな後遺症の中の高次脳機能障害を抱える家族の会です。直前のことも覚えていられない記憶障害、集中力や意欲の障害、周囲の状況に的確に対応できず誤りを修正できないなどの問題は、高次脳機能障害によると考えられます。 

「脳外傷と友の会ナナ」川崎地区の会の要望は

1. 急性期・回復期の救急・救命医療体制及び医学的リハビリテーション体制について、居住地の近くの病院で治療が受けられるようにしてほしい。市内の大学病院と連携してほしい等。

2. 地域、日常生活の場での社会的リハビリテーションについて、市の行政区ごとの設置、保健福祉センターでのリハビリテーションの体制づくり、専門知識をもった支援コーディネーターの配置等。

3. 社会参加に向けては、日中の活動の場の提供、送迎のための配車、就職情報の提供、市の職員への採用を等。

4. 啓発活動を推進するために、講習会を行ってほしい。当事者と家族はもちろん、事故によってだれでも起こりうる障害なので、ひろく市民にも知ってもらいたい。パンフレットの作成もおこなってほしい。

5. 居住の場の確保や日常生活などの生活支援を充実するために当事者の親亡きあと安心して生活できる施設を。高齢者の施設に入居枠を確保してほしい。横浜のように、障害者自立生活アシスタント事業を行ってほしい。

6. 学校教育への要望として、学齢期の児童が高次脳機能障害になった場合の支援方法などの確立を等。

7. 高次脳機能障害者に係る施策を企画・策定する時は、当事者や家族の意見を聴取してほしい等。

以上でした。懇談では、「高次脳機能障害についての理解がなかなか得られない」。「他の障害との違いをわかってほしい。アシスタントのような方がいれば仕事もできる。」とのご家族からの訴えがありました。共産党は、市の職員でこのような要望に対応してくれる方をお願いしている。今後も川崎市に要望していきますと述べました。