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2022年2月7日

市立中学校の自然教室の中止・延期を求める緊急申し入れを行いました。


2月7日、川崎市議団は教育長に緊急申入れを行いました。

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申し入れ内容は、以下の通りです。

教育長 小田嶋 満 様

 市立中学校の自然教室の中止・延期を求める緊急申し入れ

2022 年2月7日

日本共産党川崎市議会議員団団長 宗田裕之

 新型コロナウイルス急拡大による市立学校の学級閉鎖などが続出しているなか、川崎市立中学校の 1 年生を対象に八ヶ岳少年自然の家での 2 泊 3 日の「自然教室」が継続されています。文科省は 2 月 4 日付の事務連絡「オミクロン株に対応した学校における新型コロナウイルス感染症対策の徹底について」で、「長時間、近距離で対面形式となるグループワーク」「他校との練習試合や合宿」など、特に感染リスクが高い教育活動を基本的に控えるよう求めています。また、神奈川県は県立学校の教育活動について「修学旅行等の宿泊を伴う行事については、長時間の移動、集団での宿泊による感染リスクがあることから、延期又は中止とする」との方針を示しています。自然教室では、バスでの移動や睡眠、入浴時など、狭い空間を共有する機会が重なります。既に自然教室を終えた学校の教職員や保護者などからは、「就寝時、寒さのため窓を開けたままでの換気ができず換気扇などの設備もないため、教職員が徹夜で巡回して換気するしかない」「一部屋に 8 人、16 人の生徒が頭の向きを互い違いにして寝るが、それでも詰め込み状態で感染対策としては不十分」など、感染リスクを指摘する声が上がっています。さらに、「自然教室中に体調不良の生徒が続出した」との声も寄せられています。「頭痛や発熱、嘔吐などがあり、途中で複数の生徒が帰宅した」「スキー教室中も、入れ替わりで何十人もの生徒が控室に体調不良を訴えてやってきた」といった事実も報告されており、少なくとも 2 つの中学校で自然教室後に感染が広がっています。さらに、生徒が現地で体調不良となり保護者が迎えに行く場合について、市は「自家用車がない場合は公共交通機関を使用して構わない」との対応としているとのことですが、そうなれば複数の都県を公共交通で移動することになり、感染拡大に拍車をかけかねません。現在の中学校 1 年生は、コロナ禍のため小学校の修学旅行にも行けなかった世代であり、貴重な学習と体験の機会が失われるのは心苦しい限りです。しかし、児童生徒や教職員とそのご家族などの命と健康にかえることはできません。自然教室にかわる行事を計画するなど柔軟な対応を行い、コロナの感染が続く中での自然教室は中止・延期することを強く求めます。

要望項目

新型コロナウイルスの感染が広がっているもとでの自然教室の実施について、中止もしくは延期すること

以上