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2022年7月11日

ハーネスの会と懇談しました。


   711-5ハーネスの会7月11日 日本共産党川崎市議団は川崎ハーネスの会と懇談しました。3名の会員と3頭の盲導犬、日本盲導犬協会 神奈川訓練センターの方、ガイドヘルパー2名が参加され、川崎市内の盲導犬普及状況と実態調査を基に、いま切実にお困りである重点要望項目について懇談しました。要望書の内容は以下の通りです。

 私たち盲導犬ユーザーは、通勤や自分が思った時に自由に外出することで、社会参加の幅が広がるという思いで、白杖歩行より安全な盲導犬と歩くことを選択しました。盲導犬は視覚障害者のために訓練をされた犬です。私たちの目であり自分の体の一部です。日頃からパートナーの健康と清潔さを維持し、外出の時は周りの人に不愉快な思いをさせないように常に心がけています。それが私たちの安全な歩行と社会参加の幅を広げることにつながるからです。

 身体障害者補助犬とは、盲導犬、介助犬、聴導犬の3犬種のことをいいます。川崎市内には盲導犬が8頭います。補助犬の使用拡大に向けて、川崎市には以下の項目を要望します。

 1.補助犬の医療費助成制度を作ってもらいたい

神奈川県内では、川崎市だけが補助犬の医療費助成がありません。あるのは狂犬病の注射済票交付手数料550円の補助だけ。補助犬の健康維持には最低限の医療費として年間7万円以上かかり、病気やけがをした場合はさらに費用がかかります。清潔の維持と飼育には毎月2万円ほどかかります。補助犬を使い続けるためにも、医療に関する経済的負担を助成してもらいたい。

2.病院での補助犬同伴受入れを進めてもらいたい

川崎内の病院で補助犬同伴を断られることがあります。救急搬送先が見つからない事例もあり、命にかかわる問題です。川崎市内全ての病院で、外来や病室など靴を脱がずに入れる所には補助犬も入れるようにしてもらいたい。ハーネスの会711-4掲載許可あり

3.住まいについてバリア(社会的障壁)をなくしてほしい

公営住宅は補助犬との入居は可能だが、民間住宅は努力義務なので、ペット可の物件も小型犬までと制限があり入居できないことがある。障害者の自立と社会参加の選択の幅は狭いと感じる。

身体障害者補助犬法が施行されて20年、障害者差別解消法にも補助犬の同伴を拒んではならないとあるが、まだまだ周知されていないと感じる状況です。受入れ拒否をなくすよう法令遵守(コンプライアンス)を推進したり、補助犬の使用の普及・啓発を推進するのは自治体の役目です。川崎市議団では、誰でも社会で自立した生活が送れるよう、今後も、当事者の声を市政に反映させるべく引き続き取り上げていきたいと述べました。