議会報告

2007年10月4日

2007年第4回定例会(9月議会) 負担増に苦しむ市民の実態直視する市政を 日本共産党・勝又光江議員が代表討論


2007,10,04, Thursday
9月市議会最終日の10月4日、日本共産党の勝又光江議員が、06年度各会計決算の認定等について代表討論を行ないました。
勝又議員は、高齢者を中心とする大増税の押しつけや格差の拡がりの中で、生活保護受給者の金銭管理サービスの自己負担導入、生活保護世帯の上下水道料金減免規定の廃止などは自助・共助、受益者負担を強調し冷たく突き放すものだったと厳しく批判しました。

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市立病院の高齢者の外来患者が02年と比べて2割以上も減少していることにも高齢者の暮らしの実態が現れており、高齢者医療費軽減策を継続する必要性が明らかになっているにもかかわらず、「新・行財政改革プラン」では老人医療費助成制度を廃止し、がん検診の自己負担増、健診制度の見直しなど、いっそう高齢者と市民の命と健康を奪うことになりかねない福祉切り捨て政策を進めようとしていると指摘、安心してかかれる医療制度を再構築するよう求めました。

ビジネスホテル建設など大企業向け事業費が実出

一方、まちづくり費では、福祉施策で行政がやるべき事業を後退させながら、本来民間で行うべきビジネスホテル建設に取り組むなど、大企業向け事業費が突出していることを指摘。

06年4月から実施された障害者自立支援法では、サービスが利用できなくなり、障害者の生存にも関わるのに、市は県の負担金などの増収分8億円を削減し、今回、障害者福祉事業で約15億円の不用額を出したのは、負担の重さから、利用者がサービスの利用を手控えた結果ではないかと指摘。市は負担軽減策に取り組み、「低所得1、2」の方の利用料を無料に丈るよう強調しました。

介護予防では特定高齢者を把握する国のチェックが厳しいため、06年度予算現額に対し、支出済額が抑制され、1億4248万円もの不用額が発生しており、国の融通がきかないなら、川崎市が独自で介護予防施策を充実させる必要があると指摘しました。
深刻な特養老人ホームの待機者問題では、市独自の在宅支援サービスの充実を求めました。

市民に痛み押しつけた決算は認められない

勝又議員は、来年4月から川崎市立高等学校授業料を値上げする議案について、保護者の収入が減少していることに対する配慮がなされていないと反対を表明。

共産党が3月の予算議会で、不要不急の大規模開発を見直し、市民生活の切実な願いに応える予算の組み替え動議を出している経過から、06年度決算認定にあたり、一般会計決算、競輪事業特別会計、港湾整備事業会計、公共用地先行取得等事業特別会計、下水道事業会計、ならびに縦貫道路の共同溝がらみの水道事業会計、工業用水道事業会計については認定できないと述べ、報告(土地の信託事務処理)については不承認。その他の議案、報告については、賛成及び認定・承認を表明しました。